東京渋谷のがちゃがちゃした人混みを抜けて駅から20分近く歩くと、松濤という高級住宅街が現れる。1980年から開業しているフレンチレストラン シェ松尾に訪ねてきた。今回はランチでの利用であったが、そのレストランの素晴らしさをお知らせしたい。
建物は100年前の住宅を増改築してレストランにしたらしい
巨大な住宅が並ぶ松濤の高級住宅地。住宅地なので飲食店は開業出来ない規制があるらしい。しかし、100年前からあるこの住宅を残しておきたいというオーナーの想いが、近隣の住民を説得することに成功し、レストランということで残存することが出来たのが今から44年前の1980年のこと。サーブされる方から聞いたが、もともとは徳川家の血筋の方のお屋敷だったらしい。

店内に入るとすぐに目に飛び込んでくるのが歴史と上品さを感じる調度品や美術品の数々だ。古い建造物なのだが、何となくの安心感やノスタルジーを感じる。バースペースで少しだけ待機し、そこから席に通される。待っている間も素敵なランプが目の前にあり飽きる事はない。



店内には過去に来店された著名人の方の写真が飾られていて、高円宮殿下や嫁がれる5日前に来店した雅子様ご家族、中曽根元総理、ロックフェラー氏などなど歴史と品格を感じる事が出来る。
ランチメニューを紹介していこう
まずはメニューを見ると、鰹のレアから始まり、アスパラのブランマンジェ、サザエとマッシュルームをオニオンで炒めたもの、鰆のソテー、シャーベット、ボーノポークと続く。どれも本当に美味しかった。大満足なコース料理だった。

高知産 初鰹のラヴィゴットソース

グリーンアスパラガスのブランマンジェ 鹿児島県才巻海老のミ・キュイ バニラ香る泡

静岡県産 サザエのブルゴーニュ風

長崎県産 鰆のソテー 南仏アンショワイヤード 様々な春野菜のアクセント

お口直しのシャーベット

岐阜県 ボーノポークロース肉の香草ロースト シャルキュトリーソース

本日のデザート イチゴのパフェ

食後のコーヒーはお庭でいただく
デザートが出る前にお店の方から「デザートはお庭でお召し上がりになりますか?」と聞かれた。私は「デザートは店内で頂き、コーヒーをお庭で頂きます」と答えた。店内から見るお庭も風情があり素敵であった。

お庭にて食後のコーヒーとチョコを頂き、とてもゆっくりで満足する時間を過ごした。


今回伺ったのは平日のランチ時間帯であったが、6組ほどのお客さんが来ていた。おそらく土日は予約で一杯だろうと思った。1年に1回くらいは贅沢をしてこのような素敵なレストランで食事をするのもいいなと思った。また機会があれば伺いたいお店の一つとなった。おすすめです。

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