婚費調停申立書が届いたらどうする?

離婚関連

婚費調停が突然裁判所から自宅に届いた人へ

2018年3月中旬のある日、自宅の郵便ポストに「東京家庭裁判所」からの分厚い封筒が届く。もうそれだけでもびっくりだ。封を開けてみると「婚姻費用分担請求調停申立書」というものが入っており、かつ家庭裁判所への呼び出し通知も入っていた。小学生の頃から人生一度も呼び出された事のない比較的優等生だった私にとって40代後半に裁判所に召集されるというのは何とも屈辱的であり、情けなくもあり、意味不明でもあった。私と同じように婚費調停が届いた方は皆さん同じ思いになっているのではないだろうか。「婚費」って何なの?「なんで裁判所に行かないといけないの?」「なんで勝手に日時が決まってるの?」・・まったく納得いかないことの連続である。

すぐに弁護士を付ける事が正解ではないかも

初めて事オンパレードの中、右も左も分からないので私も弁護士を付ける事にした。かねがねO先生と相談していた。O先生は大学時代に同じスポーツをやっていたこともあり感覚が似た感じがあった。H先生にも同時に相談していたが、こちらの先生は文科系の大人しい感じできっちりしている感じがした。色々と悩んだ挙句にH先生に依頼することにした。O先生は同じスポーツをやっていたこともあり知人が多かった事、これからプライベートの全てを明かす事になるのが恥ずかしかった事もある。しかし、この判断は後で大きな失敗となってしまう。(この失敗談に関してはまた別で)私がオススメしたい弁護士は、自分の感覚や価値観、感度が同じタイプがいいということだ。例えば、怒りのポイントや沸点が同じ方がいい。調停が始まると相手方から誹謗中傷されることが多々ある。その時に同じように怒って「ふざけんな!」と思ってくれる方が精神的にいい。私が依頼したH先生は「まあ、そんな怒らずに、冷静にいきましょう」とか冷めた感じで言われるタイプなので、更に怒りが増すか、逆に凹んでしまう。
弁護士選びに関しては、こちらの「弁護士選び」を参考にしてみてほしい。
それと、最後に今だから言えるが「婚費調停」の段階ならまだ弁護士を付けなくても何ら問題ない。調停に関してはまた別に詳しく書いていくが、自分の弁護士が居ても居なくても何ら変わらない。逆にこちらに弁護士を付けない方が、先方の弁護士は嫌がる。なんせ法律の素人であり、裁判や調停のルールも知らない、かつそもそも意味不明な事態に混乱している当事者とやりとりをしたくないはずである。

3回くらいまでの調停は一人で行っても大丈夫。

調停は月に1回ペースで行くのだが、2回目か3回目くらいまでは弁護士を付けずに行き様子を伺う事でも何の問題がない。むしろ以下のポイントをチェックして欲しい。

  • 調停員はどんなタイプか。何歳くらいの男女で、元の職業や性格は? 
  • 先方の要求は何か? 獲得したいものの優先順位は? 弁護士を付けているなら何歳くらいか?

上記を把握した上で、その項目に強い弁護士を探すのでも遅くない。急がずゆっくり探す、もしくはしばらく一人でやってみてもいい。

まとめ

婚姻費用調停の調停員は、元教頭先生とか元区議会議員とかの善意の第三者。毎月の「婚姻費用」を決めるだけが仕事であり、何かの決定権限を持っている訳ではありません。調停が終わると本日話し合われた内容を担当の裁判官に伝えるのが仕事。(調停には裁判官は立ち合いません)

  • 裁判所からの封筒や調停申立書が届いても動揺しない。皆も同じように届いている。
  • 弁護士はすぐに決めなくてもいい。自分と感性の合った人を見つける。
  • 調停には一人で行っても何の問題もない。普段の会議の方がよっぽど大変。
  • 相手側の真意や要求、何が目的かをしっかり聞く。そこから作戦を立てる。

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