ツールド東北までレンタカーで行ってみた。男5人、ロードバイク5台は大丈夫なのか?w

サイクリング

 ロードバイクを昨年から始めてまだ1年くらいなのだが、仲間から「ツールド東北」に出てみないかと誘いを受けたのが今年の2月くらいだった。どうやって参加したかを綴っていきたい。

ふるさと納税して参加権を得る方法

 「ツールド東北」は宮城県の石巻市や女川町のあたりをロードバイクで走るファンレースだ。そのまま参加券を1万2,000円程度で購入出来るのだが、どうせなら少しでも震災復興に貢献しようという主旨で一人40,000円のふるさと納税をすることにした。ちょうど3割にあたる1万2,000円のレース参加権利を得る事が出来るという仕組みだ。ただ参加権を購入するのではなく、少額だが震災復興に役立つ形は良いことだ思う。申し込んで数か月すると自宅にゼッケンやシールなどが届く事になる。ゼッケンが届くと気分も上がるのだが、バイクをどうやって東北まで運ぶ?一度もそんな事をしたことがない初心者の私は参加するのをやめようかと思うくらい憂鬱になった。

バイクをカンガルー便で送付しないといけないのだが・・・

 素人の私は自分のロードバイクをどうやって宮城県まで送るのかも分かっていない。大会の説明書を見ると「佐川急便のカンガルー便で送付してください。」とある。更に「カンガルー便で送付するには、専用のボックスを購入かレンタルする必要があります」と書いてある。私にとってかなりハードルが高い厄介な問題だ。そもそもそのボックスを購入するには8,000円程度かかり、更にバイクを往復便で送るには12,000円程度かかるという。(地域によって違うので要確認)

 「おい、おい、バイクを送るだけで20,000円近くかかるのかーー」と。更に新幹線代や電車賃、ホテルから会場までのタクシー代などを考えるととんでもない金額になってしまう。ざっと計算しても50,000円くらいかかる見積もりだ。

レンタカーで行く方法を模索してみよう!

 我々は5人で行くことを前々から決めていた。よって、みんなで電車で行くとなると交通費と輸送費だけで5万×5人で25万程度かかってしまう。ここで初心者の私は「レンタカーで行く」提案をするべく色々な事を調べ始めたのである。
 ところが、簡単にレンタカーで行くと決めても「大人5人、バイク5台」が乗れるレンタカーなんかあるのかという問題にぶつかる。2、3か所のレンタカー屋に電話をして、色々な情報をヒアリングしてみると以下のような事を教えて貰えた。
 (オリックスレンタカー)「弊社には乗用車と商用車と2種類あって、今回のオーダーですと商用車ですね。ハイエースがあるので、その中でも最上クラスのハイエーススーパーGLという車種であれば何とかなるかもしれません。しかし、当日にそのスーパーGLが用意できるか分からないのですが、まずは予約しますか?」と言われたので、即刻「予約します」と回答した。
 「当日その車種が用意できるか分からない」という意味が分からないので、しつこく質問すると「レンタカーというのは色んな営業所で管理していて、借りる営業所によそから持ってこないといけない。当該車種が事前に延長申請があると、違う営業所から同じような車を融通つけないといけなくなるんですよ」と説明を受ける。(その下のGLクラスというのがあり、装備がランクダウンする車種になるかもしれない)私としては「とにかくGLクラスではなくて、スーパーGLでお願いしますね!」と念を押して当日を迎える事になった。

レンタカーする当日朝の出来事。ラッキー! ラッキー!

 朝、まず家から自分のロードバイクでレンタカーの営業所まで向かった。電車で行くより早いと判断したからだ。(気分が上々なこともあるが)

レンタカーに到着すると免許証やETCカードの確認、保険類の加入可否などの確認がある。とりあえず土曜の朝9時から月曜日の夜19時までの3日間借りる事にした。レース自体は日曜日の朝から夕方までなので日曜日中に帰って来れる可能性があるが、もしかしたら日曜日もどこかに1泊する事も考えて月曜日の夜までにした。料金は会社の福利厚生割引を利用して3日間で48,000円くらいであった。

ラッキー①
レンタルする車に案内される。見たらなんとハイエースのスーパーGLであった。オーダーした通りである。これはハイエースの中で最上級車種でシートが豪華だったり、トランク部分も絨毯がひかれているのだ。

ラッキー②
車のトランクを見るととても大きい事が分かる。これなら十分にバイクや荷物が詰めるなと初心者ながら確信して、一旦自分の荷物を取るために自宅に戻ることにした。マンションの下にハイエースを止めほんの5分~7分くらいだろうか、下に降りてみるとそこにはなんと「駐禁おじさん」がいるではないですか!それも電子パットに何やら記入を始めている状況。大きな声で「いまーす!いまーす!」と叫んだらそそくさと車から離れていきました。「あああああー良かった」ラッキーだった。

ラッキー③
しかし、本当に大人5人とバイク5台と荷物が載るのか問題が残っている。仲間の自宅に迎えに行きつつ、徐々にバイクを車に載せていく。たまたま仲間の一人がバイク2台を固定できる鉄製の台を持っていたので、その台に2台をネジで固定し、その2台の隙間に残りの3台を格納していくやり方だ。無事5台を楽々搭載することが出来たのだ。ラッキー!

いざツールド東北に参戦する!

東京都心部から石巻までは約400キロ程度。車で普通に行けば4~5時間で到着するのだが、都内に住む仲間の家に行きバイクや荷物を積むのを数か所する必要がある。結局朝9時過ぎに渋谷のレンタカー屋から都内を出たのは午後の13時近くになってしまった。3連休の初日土曜日の都内はめちゃくちゃ渋滞する。その後東北道で石巻まで運転し、到着したのが18時くらいであった。この日は他の仲間2名と合流し7名で夕食をして早めに寝る事にした。

 翌朝、車での石巻専修大学グランド横の駐車場に行く、着替えと自転車の整備にかかる。私以外の皆さんはベテランなので慣れたもんである。外していたタイヤを取り付けたり、空気圧をチェックしたり。ヘルメットやゼッケンも確認していざ、スタート地点へ出発である。

いよいよレース直前。ファンライドだけど緊張する瞬間!

 初心者の私はレースは初めて。仲間からは「レースではなくて、ファンライドだから大丈夫だよ」と励ましてもらった。みんなでワイワイやりながら走るライドらしい。スタート前は司会の方から「前後左右の方と話しをしてみてください」と促され、話しかけてみるとソフトバンクの方であったり、サントリーの営業の方であったり、皆さんバイクという共通の仲間意識があるのですぐに打ち解けられた。

ツールド東北は仲間も沿道の地元の方々も温かい

 私たちが参加するのは、石巻から女川、雄勝周辺を周回する65キロのコース。コース途中には2か所のエイドステーションがあり、女川では地元料理の「女川汁」、雄勝では地元で獲れた「ホタテ貝」の差し入れを食べる事が出来る。当日は途中から豪雨が降り、ひどいコンディションになったが、皆さんボランティアの方々が冷えた身体を温めてくれる料理を振舞ってくれた。また仲間も遅れた人が出ると先で待っていてくれたりして温かい。なんと素晴らしい大会だろうと思った。

まとめ

 バイク初心者で初めてのレースに参加してみたが、大雨の中何とか仲間たちと完走することが出来た。沿道の方々にも沢山応援してもらってとても温かい気持ちにもなれた。天候が朝だけが晴れていてあとは土砂降りの大雨だったので、ホテルと会場の移動とか会場から銭湯までの移動にレンタカーは本当にナイスチョイスでした。5人と5台が収まったハイエースは最高でした。
 日曜日のレースが終わった後、近くの銭湯でさっぱりしそのまま帰ることにした。日本三景と言われる松島海岸あたりで夕ご飯を食べ、運転を交代しつつそのまま東京へ帰路についた。そして、翌日の朝8時にレンタカーを返却しに行くと、3日分の料金から2日分の料金となり、レンタカー屋さんの計算間違い?もあり、レンタカー代は2万6000円くらいに減額となった。高速代が往復で2万強、ガソリン代が往復で1万5000円だったので、5人で25万程度かかる旅費がなんと5人で6万円くらいで済んだことになる。運転は大変ではあるが、一人1万2000円くらいになったのを思えばレンタカーの選択は正解だったのではないだろうか。
 とにかく土曜日の朝、駐禁おじさんに切符を切られなかったラッキーがこの旅の行方を決定づけた。このブログが、ロードバイクの旅で電車にしようか、レンタカーにしようか悩んでいる方の参考になったら嬉しいなと思っている。笑 とにかく最高に楽しいツールド東北の旅でした。

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