家庭裁判所における離婚訴訟の判決が2023年2月に出た。その判決に対して相手方は不服として控訴した。家裁の次は高裁になるのだが、その高裁の第1回目の期日が6月末にあった。離婚訴訟の流れを下記にまとめてみたい。
2021年4月 私(原告)⇒妻(被告)に対して離婚訴訟を提起する。
2021年9月 離婚訴訟 第1回期日 双方の書面を出し合い、争点を確認する。
離婚可否、慰謝料、親権、財産分与、養育費あたりが争点となる。
2021年10月 離婚訴訟 第2回期日 相手から財産分与と年金分割に関する申立てあり
2021年11月 離婚訴訟 第3回期日 財産分与など書類のやり取りと確認
2021年12月 離婚訴訟 第4回期日 財産分与など書類のやり取りと確認
2022年2月 離婚訴訟 第5回期日 財産分与など書類のやり取りと確認
2022年3月 離婚訴訟 第6回期日 財産分与など書類のやり取りと確認
2022年4月 離婚訴訟 第7回期日 財産分与など書類のやり取りと確認
2022年6月 離婚訴訟 第8回期日 財産分与など書類のやり取りと確認
2022年7月 離婚訴訟 第9回期日 裁判官の心証開示あり 和解提案あり
2022年10月 離婚訴訟 第10回期日 8月開催予定がコロナで延期 和解打ち切り
2022年11月 離婚訴訟 第11回期日 相手方の離婚すら争うの発言に裁判官嫌悪感抱く。
2022年12月 離婚訴訟 第12回期日 本人尋問(実際に法廷に立つ)
2023年2月 離婚訴訟 判決日
家裁判決から高裁の期日まで約5か月
離婚訴訟を起こしてから家裁の判決まで1年10か月ほどかかったが、高裁に移るだけで5か月かかったことになる。そもそも期日とは何かというと裁判官と双方の代理人(弁護士)が話し合うことだと認識すると分かりやすい。話し合うというのは対面で会う事もあれば、コロナ禍だとほぼ電話会議だったそうだ。提出された書面の確認と次回の期日を決めて終わりという回もあった。私本人は1回しか同席しなかったが、同席した電話会議ではものの10分くらいで終わってびっくりしたこともある。
高裁の期日までの5か月の間に、まず控訴した相手方(妻)が書面を提出する。その書面は家裁の判決の中で納得いかない点を述べ、それは正しくないので高裁でもう一度検討し直して欲しいというものだ。弁護士先生に聞くと、家裁で出た判決に対して不服がある場合には「それを覆すための証拠」を提出しないと受け付けないという。裁判は調停と違って感情論などは必要なく、大事なのは「証拠」であるということであろう。2023年6月の高裁第1回期日では双方の書類を見た裁判官が「和解」することを勧めたようだ。相手方から「多額の財産分与額(家裁が提示した額の2.5倍)」を私が払えば離婚に応じると回答してきたようだ。当然、私の弁護士はあり得ないとして却下し、和解の道は途絶えた。
高裁の判決日は、2023年9月になった
相手方としてみると家裁の判決に対して不服だから高裁に控訴したのだが、新たな証拠を提出した訳ではない。普通で言うと家裁の判決のままであろう。油断は禁物なので脇を締めて判決日を迎えたい。しかし、先方は裁判する期間を引き伸ばしていく構えを崩さない。まともな精神なら早めに終わりにしてすっきりしたいところであろう。しかし、なぜここまで引き上すのか、それは婚姻費用と呼ばれるお金が毎月、私から振り込まれるからである。妻と子供2人分の生活費や学費が振り込まれるので、出来るだけ期間を引き伸ばしたいのだ。困ったものである。
離婚裁判は長い期間がかかるし、得るもの無し
相手方は婚姻費用と呼ばれる魔法のお金が毎月振り込まれ、ATMのように引き出せる。裁判で揉めて少しでも有利な金額を獲得できれば御の字なので引き伸ばし作戦は相手方には有利な戦法でもある。
まあ、とにかく離婚裁判は長い期間がかかる。金銭的にも精神的にもめちゃくちゃになるし、いいことは一つもない。相手方も妻子を連れて出て行ったところまでは威勢がよかったと思うが、ここまで長期間に渡り揉めるとは思ってもみなかっただろう。そして、結果、双方にとって「得るものは何もない」「マイナスのみ」なのだ。全く持って意味がない。離婚する際は、夫婦がよく話し合い「協議離婚」することを皆様には強くオススメする。
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