今年のGWに10泊11日のクルーズ旅行をしてきた率直の感想をここにお伝えしていこうと思う。旅行に行く前の不安から行った後の感想まで余すことなくお伝えしたい。
申込んだのはいいものの不安で一杯な旅行前について
【部屋について】
まず私の場合はなぜ申し込んだかというと会社PCの掲示板にクルーズ旅行の割引案内が掲載されていたからだ。前々からクルーズ旅行は気になっていたものの「どうせ高額なんでしょ」とはなから切り捨てていたのだが、今回掲示板を見るとリーズナブルな金額が載っていたのだ。1泊1万円強くらいで行けます!」なんてセリフが載っているのでついつい真剣に検討することにしたのだ。実際には一人15万円くらいの価格で載っていたのだが、これはよくよく見ると「内側」とある。「内側」とは窓が一切無い部屋を指すようで、1回も行った事がない私にとって10日間窓がない部屋は嫌だなと率直に思ったのだ。なのでその一つ上の「窓あり。しかし遮蔽物があって海が見ずらい部屋」というのを選択した。その時点で一人あたり3万円くらい料金アップしたので、一人あたり18万円くらいになり、二人で約36万円となった。
旅行会社が予約した部屋はE(エメラルド)6〇3号室で、エメラルドは8階で奇数は進行方向に向かって右側であることが分かった。さきほどの遮蔽物とは「救助ボート」の事で、私の部屋はたまたまボートとボートの間にあったので、その隙間から海をしっかり見る事が出来た。救助ボートの真ん中だった場合はどんな景色なのかは分からないが、間の方がいい気がした。ただ、結論から言うと「内側」の部屋で十分だった気がする。この理由については追ってお伝えしたい。(パート3で解説)
【wifi チップ アルコールドリンク付きのプリンセスプラスをどうするか問題】
通常の旅行代金の中に含まれていないものがある。それがまず毎日かかるチップだ。一人あたり1日17ドル(約2500円)のチップがかかる。これは事前にクレジットカードをアプリに登録することが条件となっているので、自動引き落としされる仕組み。更に海上や外国ではwifiが使用出来ないので別途wifiサービスに入らないといけない。それとコーヒーや紅茶は無料だが、アルコール類は全て有料となる。この3点をセットにしてお得にしたのが「プリンセスプラス」というサービスだ。チップ+wifi+アルコール1日15杯無料のセットで1日あたり日本円で9500円となっている。条件があって単日契約はNGで旅行期間分の契約となる。つまり2人で10日間の場合は、9,500円×10日間×2人=19万円が別途かかる。私の場合は連れがお酒が飲めないのでプラスには入らず一杯づつの個別で有料アルコールを頼む方を選択した。
wifiが無くて困るのでは?と乗船前はかなり不安に思っていたが、船上や海外においてデジタルデトックス出来た事はとても良い経験となった。これは意外とお勧めである。船上では無理だが、海外寄港地では格安SIMで対応すればいいし、国内では当たり前だが普通に電波が通じるのだ。
そしてお酒に関しても「事前にワインボトルを2人で2本までの持ち込み可」となっているので、寝酒で飲む程度は十分だ。お酒を二人で沢山飲むようなケースはプラスの加入をお勧めするが、それほどお酒を飲まないのであれば不要かと思う。
【荷物のパッキングについて】
実家から大きなスーツケースを持ってきてパッキングに取り掛かる。なんせ10日間の長旅である。ここで注意点がいくつか。まず1つ目は10日間の旅だと2回ほどある「フォーマルナイト」だ。フォーマルナイトとは「披露宴に参加するような格好」を指す。男性ならスーツにネクタイ、タキシードでもいい。女性ならロングドレスとかワンピースとか着飾った格好だ。これは通常の夕食時にレストランにいる乗客全員が着飾っており、またウエイターやウエイトレスも同様におめかししている。思っていたよりこれはとても雰囲気がよくなり、気分もアゲアゲとなりいい企画だと思った。レストランのメニューも少し豪華になる。食事の後に着飾った乗客がそのままショーを見に船内を歩く姿はとても素敵なのだ。なのでフォーマルな洋服は必ず持っていく事をお勧めする。
2つめは2Lのペットボトルの飲料。私は2リットルのお水を3本と麦茶を1本持参した。お水は14階にあるブッフェダイニングに行けば飲めるのだが、いちいちそこまで行くのは面倒なので部屋の冷蔵庫に入れておけば好きな時に喉を潤せる。それに寄港地で外出する時も同じく14階でもらえる氷を水筒に入れ、麦茶を入れることが出来る。前述した「プラス」という特典に入っていないと、500mlのペットボトルを3ドル(約450円)で購入することになる。これは意外とばかにならない金額だ。
3つ目はお酒について。パンフレットにはワインボトルを一人1本までは持ち込みOKと記載されている。二人なら2本までOKだ。しかしこれは今振り返れば手持ちなので全く本数をチェックされなかった。保証は出来ないが多少多めに持参しても大丈夫ではないだろうか・・(自己責任でお願いします)
4つ目は「マグネット付きのフック」だ。100円ショップで売っているやつで結構で、船内の壁は鉄で出来ているのでどこにでもマグネットでくっつくので便利だ。パジャマをひっかけたり、メダリオン(首からさげるID認識チップが入っているメダル)をぶら下げたり、一番有効なのはコインランドリーで洗濯している時に洗濯機にフックをくっつけ自分の手提げ袋をかけておくと目印になって、他人に勝手に開けられる事がないのでかなりお勧めだ。
その他には、「歯ブラシ、歯磨き粉」は無いので持参必。それとシャンプーリンスはシャワー室についているが髪質など気になる方は持参するといい。石鹸やゴシゴシもない。ドライヤーは備え付けがあるが、これも髪質等気になる方は持参された方がいいだろう。交換用ソケットは不要であった。水筒、ジプロックもあると大変便利だ。

【乗船・チェックインについて】
次に不安な点は乗船・チェックインの仕方である。旅行会社からの案内は13時から16時の間にお越しくださいと書いてあったので、13時前には横浜大桟橋駅に着き、しばらく歩くと右側に大きなドラッグストア兼スーパーがあるのでそこで最後の買い物をして13時20分くらいには乗船口に着いた。しかし、そこで渡された整理番号は「33」番。場内に流れるアナウンスを聞くと「8番の整理券をお持ちの方はゲートにお入りください」と言っている。8番と33番の余りの開きに疑問をもった私は近くのスタッフにヒアリングすると「今日は9時30分くらいから受付開始してますよ」とコメント。なるほど経験者は早めに来て整理券をもらう事を知ったのだ。それから私たちの番号が呼ばれるまでに2時間くらい待ったので、当初の計画であった「初日のランチは船内ブッフェで食べる」は出来ない事になった。
(ただ、11日後の下船する際もこの33番で案内されるので、朝はゆっくりブッフェで朝ご飯が食べる事が出来た。早い番号の方は朝の7時には下船しないといけない。)

【食事、レストランについて】
乗船前に一番気になったのはレストランの仕切りである。旅行代金には朝、昼、晩と食事込みと書かれているが実際のところがよく分からない。旅行会社に問い合わせると「夕食はインターナショナルというレストランを毎日17時20分にベルトで予約しておきました」と言われた。「他のレストランとか、19時とかにならないんですか?」と聞いたところ、「格安につき予約したのが遅かったのか、他は全て予約が一杯だったので、とりあえず同じ場所、同じ時間で予約しておきました。乗船したらご自分で変更してください」と何とも超不安になる回答だった。
レストランを紹介しよう。まずブッフェである14階の後方にある「ホライゾンコート」。ここは朝の6時から夜の10時までいつ行ってもブッフェスタイルで食べられる。ウエイターウエイトレスがサーブしてくれるレストランは全部で7つある。事前の予約が必要なのが6階後方にある「インターナショナルダイニング(朝、昼、ティータイム、夕食)」、5階中央にある「サボイダイニング」と「ヴィヴァルディダイニング」、予約が必要なくウォークインで入れるのが6階中央にある「パシフィックムーンダイニング」と「サンタフェダイニング」だ。また別料金を払う必要がある高級店として7階後方に「海Kai寿司」と「サバティーニイタリアントラットリア」がある。
上記以外にも夕方から夜の11時まで開店しているピザ屋「プレーゴ」、ハンバーガーやタコス、ホットドックが食べれる「トライデントグリル」が14階のプールサイドにある。また朝の11時から夜の10時まで開店しているアイスクリームショップ「スワールズバー」があり、毎日いつでもアイスクリームを食べる事が出来る。もちろんこれも全部料金に含まれているので無料である。
乗船してみて色んな場所を散策するとレストランの場所を把握できるようになる。私たちは毎日インターナショナルダイニングを17時20分の予約があるのだが、その時間に行ってもいいし、20分経過すると自動的に予約がキャンセルされるので、違うウィークインのお店に入って食事してもいいのだ。食事メニューに関しては高級店以外は基本同じになっているので、どのレストランに行って同じものを食べられる。お店の内装や雰囲気(海が見えるとか)を変えたい場合には予約を簡単に変更することが出来る仕組みだ。なので行く前の不安はすぐに解消された。
さあ、いよいよダイヤモンドプリンセス号に乗船!
乗船口で2時間くらい待ち、その後パスポートチェックやセキュリティーチェックを経て、メダリオンをもらい乗船する。8階の部屋に来ると既にスーツケースが2つ玄関前に用意されていた。部屋に入るとシングルベッドが2つあり、真ん中に窓、それとトイレとシャワールーム(浴槽は無し)というコンパクトな部屋だった。早速荷解きをして少しゆっくりするともう17時20分のディナータイム。ランチを抜いていたので乗船後最初の食事となった。(下記は、メダリオンと呼ばれるIDみたいなもの)

【メダリオンの機能】
このメダリオンは乗船回数によって色が違う事が乗ってから判明した。私の白い色(上の写真)は初乗船客で、3回乗ると赤色とか10回以上乗るとブラックとか色々な色で判別出来るようになっている。更には中にICチップが入っていて、部屋のドアの開閉も自動でやってくれる。ドアに近づくとドアのロックが解除されると少し感動する。それとスマホのアプリと連動しており、家族やカップル同士でのラインのようなやり取りが出来たり、GPS機能があり、相手が船内のどこにいるかが捕捉出来るようになっている。更にはドリンクや船内買い物、カジノのチップなど有料なものは全てこのメダリオンをかざすだけでOKなのだ。翌日にはアプリ内の明細表に記録されるようになっているので、自分が今いくら使っているかも一目瞭然なのだ。なんとも賢いチップである。
ディナーの話に戻るが、私が6人掛けのテーブルに通された後、女性2名のお客さんも同テーブルに通された。女性二人は既に何回か乗船経験があり、私たちにすぐに話しかけてくれて色々と教えてくれた。とても気さくな方だったので会話も弾み楽しい初日の夜となった。乗船経験が多い上級者たちはおそらく私の白いメダルを見て「あ、初めての乗船なんだな」と認識してくれていたのである。
ディナーの後もショーを見たり、ダンスバーに行ったりして初日からワクワクが止まらないクルーズ旅の始まりだ。
クルーズの他情報に興味のある方は→パート②に続くので是非。青字をクリックしてください。
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