2025年1月下旬、朝9時に森下駅に集合し門前仲町までのおススメの散策ルートを今回は紹介します。コースはざっと下記のような感じになります。森下駅から芭蕉記念館、深川江戸資料館、清澄庭園、深川不動尊、富岡八幡宮を歩くコースで所要時間は3時間強。

駅から歩いてすぐに深川神明宮がある
看板には慶長年間(1596年~1614年)に大阪府から出てきた深川さんという方らが新しく田んぼを開拓したそうで、開拓したのならその辺りの土地の名前を姓をとって「深川」にしていいよと徳川家康に言われたとか。なので深川村の発祥の地となったそう。知らんかったなーw

また日本画家の伊東深水の誕生の地として隣に看板が出ていた。美しい女性を描く日本画家として近代美術史に大きな功績を残した方だとか。

江東区芭蕉記念館
江東区常盤1-6-3に江東区芭蕉記念館がある。大人は200円で入館できる。

パンフレットによると、芭蕉は延宝8年(1680年)、江戸日本橋から深川の草庵に移り住み、その庵を拠点に新しい俳句活動を展開し多くの名句や「おくのほそ道」などの紀行文を残したそうです。芭蕉は曽良という相棒と一緒に旅をしたそうです。

首から下げた袋のことを「頭陀袋(ずだぶくろ)」というが、頭陀とは仏教で僧侶がおこなう修行のことを指すそうで、その際に携帯する袋の事を頭陀袋というようになったそうです。

記念館の中には「おくのほそ道」の句や旅をした足跡が分かる地図などが展示されている。


さまざまな展示がされている。

大正6年(1917年)9月の高潮の後、江東区常盤一丁目から「芭蕉遺愛の石の蛙」(伝)が出土し、同10年に東京府は、この地を「芭蕉翁古池の跡」と指定したそうです。その石が下記となります。

芭蕉庵史跡展望庭園
芭蕉記念館本館から200メートルほど離れたところの会議室の屋上に展望庭園がある。そこからは隅田川や芭蕉翁像を見る事が出来ます。


また近くには「芭蕉稲荷神社」があり、その辺りから先ほどの蛙の石が出てきたそうです。


清澄庭園を散歩する

入場料は大人150円で、600円で年間パスポートを購入することが出来る。初めて入園したが、とても綺麗な公園で気持ちがすがすがしくなる。


庭園の池の中に家屋があり「涼亭」というらしい。20畳くらいだろうか、外の池が見える素敵な日本家屋があり、抹茶とどら焼きor和菓子(1000円)を頂く事が出来る。優雅な気分になれるので行かれた方は是非とも試して欲しい。

涼亭から池を見るとこのような景色になる。↓

深川江戸資料館
清澄庭園を出てしばらく歩くと「深川江戸資料館」がある。ここも当然初めて入館するのだが、実に興味深いし面白い。先に伝えるとここは行く甲斐があったと言える。江戸の世界にタイプトリップするような感覚となる。詳しく伝えていこうと思う。


玄関入るとすぐにお相撲さんの等身大パネルがある。右のパネルが昔の大鵬だと思われる。そして、館の中に入っていくと地下に降りていく階段があり、降りていくとなんとそこには江戸の街並みが広がっている。全く想像していなかったのでかなりびっくりした。


江戸時代の八百屋さんや米屋さんを見る事が出来る。


実際の暮らしぶりが想像できるような部屋の様子が見てとれる。一人暮らしや家族のパターンなど家族人数はそれぞれだが、だいたい六畳から七畳半くらいの大きさで決まっていてそれが長屋形式に左右が繋がっている感じだった。


江戸時代は火事が多かったようで写真のような櫓が建てられていたそうだ。10mくらいの高さであり、内側から階段で登っていく。興味深かったのは火の見櫓には三方に窓があり、そこから江戸の市中を眺めて火事が起きた際は鐘を鳴らすそうだが、実は一方のみ窓がないのだ。なぜ窓が一方だけ無いかというとその方角には「江戸城」があり、お殿様を一般市民が高い位置から覗く事がないように配慮した形だそうだ。


ブルーボトルコーヒーに立ち寄り少し休憩
清澄白河付近に昔かなり有名になったブルーボトルコーヒーショップがあったので、少し休憩。その場でドリップしてくれたコーヒーは風味も良く美味しかった。



深川不動堂に立ち寄る
ブルーボトルコーヒーからまた少し歩くと深川不動堂がある。ここは建物の外観に文字が装飾されていて驚く。中に入ると様々な仏像が飾られている。写真は撮れなかったが建物の4階には千手観音像が装飾されていて一見の価値がある。全て金色の仏像が並べられておりとても豪華なフロアであった。


続いて富岡八幡宮に立ち寄った。お参りをして裏手から出ると大きな石碑が置いてある。これが横綱力士の石碑でありかなり大きい。

説明書きを見てみると横綱の顕彰と相撲の歴史を伝えるため明治三十三年に建てられたそうだ。この石碑は江東区指定有形文化財となっている。

国指定重要文化財の旧弾正橋(八幡橋)

富岡八幡宮を出た後に何気なく渡った鉄の橋。よくよく看板を見ると重要文化財であることが分かった。参拝したり散歩したりしている中で突然とこのような国指定の重要文化財と出会ったりするのが面白い。

まとめ
今回は森下駅から門前仲町までを散策したのだが、綺麗な庭園あり、芭蕉や江戸の資料館があり、とても素敵な行程であった。庭園の池の上にある涼亭で頂く抹茶とどら焼きもオツだし、資料館での江戸の雰囲気を味わえるのもいい経験になりました。ちょうど大河ドラマの舞台設定と被っている事もあり、参加メンバーはみんな興味津々にガイドの方の説明を聞いていたほど。下町の雰囲気を存分に味わえる素敵なコースでした。以上
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